人材不足は介護だけじゃないし、今より介護業界から人が足りなくなる(前編)

皆様こんにちは!嘉祥会ブログ担当の彌 一勲(ひさし かずひろ)です。
介護業界の人材不足がここ数年ずっと言われています。

厚生労働省は、6月24日、2025年度に介護職員が全国で約38万人不足するという推計を発表しました。2025年といえば団塊の世代が75歳以上になる年。要介護者の数も相当な数に上ることが予測されると考えると、それは大きな衝撃でした。
https://www.minnanokaigo.com/news/N53135246/より引用

全国で38万人。どんな風に計算したかわからないのですが、実際はもっと不足しそうな気がしています。

今の介護職の有効求人倍率2015年で2.02。1人の求職者に対し2件以上の求人があるという状況です。

嘉祥会もハローワークやWEBサイト経由で求人の問い合わせをいただきぽつぽつ採用できていますが、特に採用に苦労するのが夜勤ができる職員です。

「介護に対するイメージ」厚生労働省のPDFを見ると
一番目にくるのが夜勤などがありきつい仕事(65.1%)となっているように、やはり介護業界での就労をする事に脚が遠ざかる事として夜勤というのは大きいようです。

夜勤は特養の時代に何回も入ってきましたが、たしかにキツイ。その時は22歳〜26歳の間だったので年齢的に若い部類でしたが朝方はウトウトしてしまっていました。

特養の時は1フロア50名様のフロアを2名の夜勤職員で担当させていただいていました。職員1人あたり25名様の担当という計算。要介護度も特養なので中度以上の方が多い。ナースコールが鳴る日と鳴らない日があるので忙しさはその日次第でしたが、夜間は基本皆様寝ているので静か。夜間オムツの方の排泄介助や見守り等がメインでした。

夜勤のご褒美は「明け」で、なんとも言えない達成感があります。
そして、夜勤中普段ゆっくり話せない職員と意見交換したり、事務作業をやったりと時間は有効活用できていたというメリットもありました。

嘉祥会は少人数制なのでグループホームは1ユニット9名様、ショートステイは1ユニット10名様なので9名様に対して職員1人いる計算です。

そこを考えると、従来型の特養と嘉祥会での夜勤を比べると嘉祥会の方が業務負担は少ないのですが、夜勤をやる方、夜勤専属でなかなか職員を集められないのが現状です。

全国の有効求人倍率が1.48なので夜勤がない仕事でと探しても十分働き口がある状況もあると思います。

【後編に続く】

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。

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