団塊の世代(1947年~1949年に生まれた第一次ベビーブーム世代)が後期高齢者(75歳以上)になる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい人生を最後まで続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が掲げられてきました。
2025年というのは一つの大きな節目であり、通過点。地域包括ケアシステムも2025年までですという訳ではなく、続いていきます。
それを踏まえ、これから先、高齢化のさらなる進展と人口減少という大きな人口構造の変化に伴い、保険医療のニーズは増加・多様化していく日本でどんな事を目指していくのか。
そこで厚生労働省に出ていたのが、‟保険医療2035‟という提言です。
厚生労働省のWEBサイトを見ていただきたいのですが、ざっくり言うと「このまま制度の最適化を図っていても制度が持続できそうにないですし、何が有効で国民の生活の質に直結するのか、費用対効果を考えないといけません。
保険医療制度を規定してきた価値規範や原理(パラダイム)を根本的に転換すべきです」という事です。根本の考え方を変えて社会システムを再構築するという事です。
その中で新人向けオリエンテーションでもお伝えしている、「キュア中心からケア中心へ」というパラダイムシフト(価値規範の変化)があります。‟疾病の治癒と生命維持を主目的とする「キュア中心」の時代から、慢性疾患や一定の支障を抱えても生活の質を維持・向上させ、身体的のみならず精神的・社会的な意味を含めた健康を保つことを目指す「ケア中心」の時代への転換。″
これからの高齢化社会は私たち福祉の専門職がキーマンです。
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彌 一勲
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