訪問介護を4ヶ月やってみて。インセンティブについて考えた〜その2〜

皆様こんにちは!嘉祥会ブログ担当の彌 一勲(ひさし かずひろ)です。
暖かくなってくると人は元気になります。私が典型的な男なので喜ばしい時期です。

しかし、気温上昇に伴い、高齢者の方の脱水が非常に気になる季節になります。
でもご利用者の方へ水分補給の促しは常々おこなうようにしていく頃合いですね。

訪問介護を4ヶ月やってみて。インセンティブについて考えた〜その2〜

さて、を4ヶ月やってみてのその2です。
前回は私はこういう事があるから個人的には訪問介護好きって事をお伝えしました。

今回はそれと逆に訪問介護の難しい所や混合介護等で話題になっているインセンティブについて少し触れたいなと思いますのでお付き合いの程よろしくお願い致します。

◯訪問介護やっていて難しいなと感じた点

訪問介護をやっていて、充実してやりがいを感じていた事がとても強いですが、その半面難しいなという事だったり自分自身もっと成長しないといけないと思えた事がたくさんあります。

身体介護に関する介護技術や救急対応は特養でみっちりさせていただいたのでそこに関してはご利用者に確認しながら行う事ができます。

しかし、洗濯物を干す、料理をつくる事に関しては自信がありません。

家での洗濯は洗濯と乾燥を一気におこない「干す」という行為を行わない。そして干す事に関しても家族の衣類なので干せていればいいという感じでほしていました。
なのでご利用者宅で干す時に「あなた普段洗濯ほさないでしょ」とご助言をいただきました。

干し方をご利用者に習うという事がありました。
そして料理。野菜カット等で言われた切り方がわからないなんて事もありました。家族にむけて料理をつくる時、切り方は気にしなかったですし、飲食店のキッチンで働いていた頃に切る事は数多くおこなっていたので切る技術はあるけれど、それがなんていう切り方なのかわかりませんでした。

しかし掃除は私は徹底的に普段から行うのでどの方も丁寧に掃除するねと言ってくださいました。
そういう事で言うと家事援助は主婦の方が圧倒的に有利だと思うのと、自分が家で行う時には意識しないといけないな。と切に思いました。

これは本当に難しい。

そして一対一の関わりが私は好きですが、それは良くも悪くも一対一。諸刃の剣でもありました。私、彌一勲というヘルパーを気に入ってくれればその一対一はお互いに良い人間関係の中での支援になるので良いのですが、逆に彌一勲というヘルパーが気に入らなかったら、という人間と人間なので相性の悪さを感じられたりするご利用者もいたという事です。

もちろん誠心誠意、全力で取り組むのですが私が未熟なばっかりに受け入れられなかったという苦い経験もしました。

人対人なので介助だけして帰るロボット的なものでなく、コミュニケーションが大切になります。人に好かれる努力はしますし、相性というものは意識しませんが、嫌われる人には嫌われるという事がわかりました。

以上が難しいなと感じた点です。

しかし日々そうやって勉強になりメンタルも強くなるし、同じミスがないように努める事ができる。そして何より訪問介護に行って、自分の家に帰るときに「人の役に少しでも立てたかな」という満足感を得て毎日充実していたような気がします。

◯インセンティブについて

http://www.joint-kaigo.com/article-2/pg103.html

ネットにニュースになっていましたが、実はこういう指名料をとるとか介護状態がよくなったらその事業所にインセンティブとかそういう仕組を定着させようと行政でも動いています。

訪問介護での4ヶ月感で私が感じた喜びの一つとして「活動を通し自分を頼ってくださるようになった」「丁寧な対応に好感がもてるから違う日の枠もあなたに来てほしい」というような、ご利用者に指名していただける事もそうだなと思いました。

いい評価も悪い評価も一対一なのでとってもビビットな意見で率直です。
そしてそれが耳に入りますからモチベーションにもつながるし、ダメな結果の時は次はもっといいサービスをできるように勉強だ!となります。

なので、そういう介護職がやりがいを感じる部分に対してのインセンティブというのは良いと思います。今後は指名をいただける介護士にならないと生き残れない時代になるのかなと気合も入ります。

という具合で、訪問介護での4ヶ月間はあっという間でした。

人の役にたてた、それに対してご利用者が満足してくれた。という事を実感できるし非常に自分自身好きになれたなと思います。


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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。