自分のやりたい事をやって生きる〜在宅生活をされている高齢者の方と関わらせていただき感じた事〜

皆様こんにちは!嘉祥会ブログ担当の彌 一勲(ひさし かずひろ)です。
私が訪問介護員としてご利用者のお宅を訪問し、お話しする事で感じた事を書きます。
前提として在宅での生活はお一人お一人状況も家族構成も介護者いるいないでも全く違うのである一例と思って読み進めていただけると幸いです。

私がお邪魔するご利用者は独居の方が多いのですが、これまで独り身の方もいれば配偶者とは死別し子供とは世帯が違う方もいて本当に様々な状況下で独居で過ごされています。

そういう方々と関わっていて感じたのが「自分な好きなように生きたい」といった意思が強いという事。

自分のやりたい事をやって生きる〜在宅生活をされている高齢者の方と関わらせていただき感じた事〜

ある方は時折夕食ついでに飲み屋に行って飲んで人と話してくるようです。「施設に入ったらできないからね」と笑って話されていました。
そういう言葉の背景にも以前は在宅で配偶者の介護をしていたけれど、老老介護でそれが難しくなり配偶者の方が特養に入居され現在ご自宅でお一人。

寂しい思いもされている。という背景があるから飲みに行って人と話す事で心の安らぎがあってという事かなとも察するのですが、確かに特養に入所するのは原則要介護3以上の方で飲みに行きたい!という方は少ないかもしれませんが(実際に働いていた時は80名様の内2名様は飲みにいきたいと仰っていました)「よし飲みにいくか」となかなか行けるものではありません。

また一緒には暮らしていないけれど恋人がいる方もいます。支援があれば在宅で暮らしていけて、在宅生活を送り、時に彼女とプライベートな空間で過ごす。
海外では施設内での恋愛というか結婚なんて話も聞いた事がありますが、なかなか日本では聞きません。
こういう生活も在宅生活、むしろ今までの生活の延長だからできるんですよね。

自分自身が介護が必要になったらどうするかは全然想像がつきませんが、希望としては家で暮らしていきたいよな。と。家でダーツ投げたり家庭菜園やったり好きな時に釣り竿いじったり、夜に映画観たりと家での生活が大好きなんで。おそらく決められた時間の中で生活に制限があるのは今の生活からは想像がつきません。

だからこそ、在宅生活をずっと送りたいという方の為に働けて関わった方々がご自分の生活が成り立って「昨日は町田駅の方に行ってきたよ」なんてお話しを聴けるのが嬉しい。

介護保険の行く末はわかりませんが、家で暮らしていきたい人の支援をこれからも頑張っていきたいです。

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。