グループホームにお住まいの方で、籠づくりの名人がいらっしゃいます。
作っている様子に皆さん興味があるようです。
ご自宅に住んでいた頃、ご家族も「もう作れないのではないか」と思っていたそうです。
完成した籠を見た時に「私たちが知らないお母さんもいる」と仰っていたとスタッフより聴きました。
認知症だから何もできない・できなくなる ではありません。
認知症は生活を営む上でさしつかえがある状態になっていることがあり、その部分に対し支援は必要かもしれません。
一方、自転車をこぐ、楽器を演奏するという繰り替えすことで獲得される手続き記憶は保持されやすいということは介護職は良く知っています。
今回も籠の編み方をお伝えしたわけでもありません。その方が獲得してきた技能を発揮するきっかけに介護職がなった。
ということにすぎません。
このように自分が好きなこと、特技で誰かに認めてもらえたり、喜んでもらえたりすることって、シンプルに自分自身に置き換えても嬉しいことですよね。
それが次へのモチベーションになります。
そのサイクルが介護職が関わらずお住まいの方同士で「あなた上手ね、教えて」「私にもつくって」というやりとりがあると最高ですよね!
介護職は”黒子”とよくいいますが、まさにそうだと思える出来事でした。
【ぬくもりの園は介護事業を展開しています】
介護が必要になっても個人の尊厳と意思を何より一番大切に、生活の質(QOL)向上に向けて、喜び・笑顔のある日々をサポートします。
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彌 一勲
特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。
ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。
認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。

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