認知症治療薬が普及した世界で私達介護職は

認知症治療薬が世界で初めて承認されました。

6月にアルツハイマー型認知症治療薬の「アデュカヌマブ」が条件つきで承認されたというニュースが
流れました。これまで認知症の治療薬は存在せず、アリセプトやレミニールといった認知症の進行を遅らせる薬のみだったので、いよいよ治療
という言葉が使われる薬が出てくるのかと驚きました。詳しく調べていませんが、やはり脳内のアミロイドβを減少させるというアプローチのようです。

続報は要注目です。

治療薬を心待ちにしていたアルツハイマー型認知症当事者や家族もいらっしゃると思います。
今回承認された薬は認知症の6割~7割にあたるアルツハイマー型認知症に対しての薬です。他の3割~4割の脳血管性認知症、レビー小体型認知症など
に対しての治療薬はまだありません。
薬を開発する側としては世界的にも待ち望んでいる人が多いアルツハイマー型認知症治療薬開発が優先事項だったと思います。

当会でもグループホーム(認知症対応型共同生活介護)や認知症対応型通所介護と認知症の方を対象としたサービスがありますが、治療薬が一般的に使用されるようになったら、今の介護保険法上の役割がなくなるかもしれませんし、そうならないかもしれません。アルツハイマー型認知症以外の3割~4割の認知症当事者が安心して暮らせる場所としての役割が期待されるかもしれません。

現在のグループホームや認知症対応型通所介護はアルツハイマー型認知症のご利用者が多いですが、脳血管性認知症のご利用者が大半になったとして、脳卒中の原因疾患になる糖尿病等へのアプロ―チ等による再発防止や言語障害・麻痺に合わせたケアと生活環境の整備をしないといけませんね。多職種連携のリハビリも今以上に必要になるかもしれません。

そんな事を考えてみた6月でした。

ただ何回考えても一番大切なのは、私達が今もあたりまえに行っている事で、それは認知症の有無は関係ないって事です。
私達は”人”と向き合い、その人がより良く生きる事ができるように支援していて、認知症の人の対応をしているわけではないですよね。

加齢や病気に伴い暮らしの一部で支援を必要とする高齢者がいる限り、形を変えながら私達介護職はその世の中に必要なものを考えていきたいと思います。

今の70代の方と話しをしていると「ピンピンコロリが理想だよ」と話しをよく聞きます。当会としても、健康寿命延伸のお手伝いがどうにかできないかと考えています。


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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。