D-sake

1月28日に町田をオレンジで染めよう!ということでD-sakeが開催されました。

D-sakeって何?というと「誰でも気軽に飲みに行けるような街っていいよね」というコンセプトで始まったものです。当法人の介護事業所が仕事内でのソリューションの対象は高齢者がメインになりますので、以前は好きで飲みに行っていたけれど物事を忘れるようになり「人と会うのが怖い」「出歩くのが怖くなった」という方でも安心して飲みにいける場所づくりというものです。

以前の様子は以下URL

https://kashokai.com/blog/archives/12990/

今回のD-SAKEは高齢者が飲みにこれるの前提条件をつくる為の啓発活動が主な目的だと私は思いました。

なぜオレンジかというと、

「柿色」をしたオレンジリングは、認知症サポーターの目印です。江戸時代の陶工・酒井田柿右衛門が夕日に映える柿の実の色からインスピレーションを得て作り出した赤絵磁器は、ヨーロッパにも輸出され世界的な名声を誇ります。この赤絵磁器と同じように、オレンジリングが、世界のいたるところで「認知症サポーター」の証として認められればとの思いからつくられました。

なお、温かさを感じさせるこの色は、「手助けします」という意味を持つと言われています。

http://www.pref.saga.lg.jp/kiji0031459/より引用

しかし以前参加された方が顔をあわせる度に「またあったら(D-sake)行きたいね」と仰ってくださったので、そろっと一緒に参加させていただきました。
町田市で活躍されている福祉関連の皆さんが多数集まり、オレンジ軍団が町田の居酒屋で飲んだり歩いていました。

私もオレンジニット帽と認知症サポーター研修受講後にもらえるオレンジリングをつけて参加しました。

D-Sake

オレンジを見て認知症の人にやさしいまちづくりやっていた人達がいたな〜とか、手助けが必要な方々なのかな〜とか色々想起してもらえるようになるまではかなり時間がかかるかもしれません。
なので「Dー◯◯」などの文字もオレンジも、まずは世間一般に興味関心を持ってもらい認知してもらうことが大切だと考えます。

サブリミナル効果ですね。

今実用的に使われているもので、ヘルプカードというものが世の中に存在します。
町田市でも

https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/syougai_hukushi/syougaitorikumi/20131101helpcard-annai.html

こういうものが存在します。

認知症の人は見た目にわからないことが多いです。むしろ会話していてもわからないこともあります。しかし認知症の人に話しをしていると「外に出るのが怖くなる」という言葉を聴きます。
家に帰る道を忘れたり、そもそもなんで外出したのかを忘れたりと色んな不安があると聴きます。

普段の生活で誰かの手助けがあればこれまで通り暮らせる方はたくさん存在すると思います。

そういう人達が安心して住み続けられるまちづくりとマクロな視点で考えた時の一手がDサミットであり、今回のD-sakeだったりするわけです。

D-Sake

嘉祥会の法人理念でも「誰もが安心して住みやすい街づくり」と謳っていますが、同じ方向性を向いている方々との活動はそれの推進でもあるし、個人的な学びと体験の場として毎回色々と考えさせられます。

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。