D居酒屋〜お連れした方と一週間ぶりにお会いして〜

認知症になっても安心して飲みに行ける場所、環境があったらいいよね。ということで始めたD居酒屋。

D居酒屋の様子

D居酒屋 誰でも気軽に飲める所(環境や場所)があっていいじゃない。

私もお一人、Tさんという男性をお連れしまし、わいわいと2時間を過ごしました。
ご自宅に送り届けた時「また行こうと」と握手をして解散しました。
翌日、訪問介護でおじゃました時は「昨日は楽しかったねー。ああいう場所になかなか行かないから。いやーよかった」と記憶していました。

それから一週間。訪問介護でうかがいました。

D居酒屋〜お連れした方と一週間ぶりにお会いして〜

覚えているのか、いないのか。

しばらく会話していると、その流れで「この前はありがとね。あぁいうのたまにはいいよね」とTさんから話してくれました。

いつもTさんはさっき食べた朝ごはんを食べたかどうかを忘れ、メモを見て「あ、食べたみたいね」お確認するように、覚えていないことが多いのですが、一週間前のD居酒屋は行ったという事実以上により詳細に覚えていました。

Tさんも本当に楽しんでいただけたんだろうなとその時実感しました。

不思議だなーついさっきの事を忘れても、楽しかった出来事はしっかり覚えている。

最近の楽しいこと、辛いことも、印象に強く残るのであれば覚えている。

関わる側が認知症とはどういうものか理解していれば、笑顔で話し合えて関係性を築けるし、出会ったその時からの思い出も作れる。

だから私ももっと色んな人に出会いたい。

認知症だから◯◯。

この「認知症だから」の主語、分け方をこの世から失くせるように。

 

まちだDサミット

認知症の人にやさしいまちづくりのはじめかた

午前の部:認知症当事者のお話
午後の部:さまざまな分野から認知症の人にやさしいサービスやまちづくりについて話すセッション

があります。

午前中は事前に申し込みが必要なので、下記URLよりお申し込みください。

https://www.dementia-friendly-machida.org/まちだdサミット/

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。