D活ってご存知ですか?
私は介護事業をやってこの言葉を知ったのが去年の10月頃。
これは町田市の中でのワードだと思われますが
Dカフェ
D活
のような取組があります。
このDは
『 Dementia 』 英語で 認 知 症 と言います。
これの頭文字D(こういう漫画あったな)とカフェ
日本で広がりつつある認知症カフェの事です。
町田市のDマップというWEBサイトがこちら
Dカフェ(認知症カフェ)
そもそも認知症カフェってなんだろうという事ですが
認知症になると、気力の喪失や失敗への不安から、家に閉じこもりがちになることがあります。介護をしている家族も、徘徊や事故への懸念から外出を控えさせてしまうこともあるでしょう。家の中ばかりで過ごすと社会との接点を失い、症状の進行が加速してしまう恐れもあります。
また、介護する側にとっても、常に閉鎖された家庭の中で介護を続けることは大きなストレスです。
このような状況を回避し、当事者だけでなく、介護家族、専門職、地域の人々が集まり、同じ状況の仲間が皆で認知症に向き合う場こそが認知症カフェです。
様々な情報交換やそれぞれの心のケアも大切な目的の1つとなっています。
認知症ネット より引用
町田市で認知症カフェは結構行われていて
Dマップより転載
ご本人中心タイプ、家族交流タイプ、認知症カフェタイプ(認知症の人も家族も)
に分けられるようですが18箇所で行われているようです。
すごい!
Eテレで放送されていましたが、町田市はDカフェとしてスターバックスさんがDカフェを行っていらっしゃいますね。
どんどん高齢化が進み、平均年齢もあがってきている中、認知症の患者数も増加傾向にあり
65歳以上の高齢者の認知症患者数と有病率の将来推計についてみると、平成24(2012)年は認知症患者数が462万人と、65歳以上の高齢者の7人に1人(有病率15.0%)であったが、37(2025)年には約700万人、5人に1人になると見込まれている
内閣府より引用
と認知症の人がこれまで以上に増える予測です。
認知症の方、また軽度認知症(MCI)と言われる症状の方を含めたり、医療機関にかかっていない方も含めるともっと人数が多くなります。
単純に65歳以上の5人に1人が認知症というだけでもとても身近に思えるけれど、潜在的にはもっといるので周囲の人々の認知症への理解も必要になる。また認知症になった人も、その家族も適切な医療やケアを受けずに家でどうにか介護を頑張る!っていうのは気持ちは素晴らしいですが、終わりが見えにくいのが介護なので、お互いに適切な機関に関わりながら暮らしていくのが気持ちの余裕的にもお互いの関係性を継続するのでも良いと考えます。
そもそも認知症になったら何もかも忘れて、トイレの場所もわからなくなり、食事も食べれなくなる。
と重度の症状をイメージされる方も多いかもしれませんが、認知症と診断されてもできる事は多く残されており、昔の事はよく覚えている傾向にあるので、最近の記憶、物忘れ、一部できなくなった事だけをアウトソーシング(他者に頼る)的な感じで日常生活を営む事ができます。
もちろん徐々に進行していくので、その時々で適切なケアは必要です。
認知症カフェはデイサービスに通わずとも普通に暮らしている中で、認知症に理解のある人、または同じ境遇にいる人が集まって時間を共有するというものでとても良い取り組みだと思います。
D活
D活は字から読み取ると認知症の人が活動的になる。
ような事が想像されます。
シンプルでわかりやすい。認知症の方の活躍、就労という事です。
D活のワークショップでどんな事が行われるかというと、町田市で認知症の方の活躍、就労の場をどうやって創出するかという事を集まって話し合います。
実際に動き出しているプロジェクトもあり、PDCAを兎に角回そうよ!やってみようよ!
という雰囲気です。
参加している個人個人が可能性を模索し、自分の中でネタを仕込んでいるからか雰囲気がよろしいです。
町田には「DAYS!BLG」という画期的な取組をされている事業所があります。
認知症の人の「働きたい」を叶える次世代型デイサービス『DAYS!BLG』に行ってきました! →https://ninchisho-online.com/archives/12092/
とても素晴らしい取組です。
こういう事業をやっている方々がいて、できる下地はある。後は民間の人たちでどれだけD活を広げられるかというフェーズにあるわけです。
ぬくもりの園としても以前
ぬくもりカフェをやっていました。
これはグループホーム(認知症の方が入居する施設)のご利用者がおかしづくり、ウェイターをやって他の事業所、また地域の方、グループホームのご家族をご招待しお茶をする会です。
ちょっと保健所さんからご指摘があり中止しています・・・
コンセプトは
- 認知症の方でも社会に役割を持って暮らす。そしてその実感が持てる
- 社会福祉法人として誰でも利用しやすい透明性のある施設運営
という事ではじめました。
D活は私がイメージしているのはそれにさらに賃金の支払いなど踏み込んだものです。
うまく組み立てローンチできるか。
ちょっとやってみます。
そのきっかけをくれたD活ワークショップでした。
■ こちらの記事もあわせてご覧ください。
- 忠生ミニDサミット~‥認知症の人にやさしいまちづくり‥のはじめかた~に参加しました
- 認知症サポーター養成講座
- 「認知症の人への、心理療法の実際」職員研修報告
- 存在と時間 vlo.3
- 下小山田町内会の盆踊りに参加しました
- 認知症サポーター養成講座
- 認知症サポーター研修キャラバンメイト
- Dカフェ(認知症カフェ) スターバックスの多摩境店にて開催
- 「まちだDbooks」の取り組みの発表
- 認知症の人の家族介護者、町田市実態調査結果報告会に、参加しました。
彌 一勲
最新記事 by 彌 一勲 (全て見る)
- 介護福祉士の専門性とは? - 2024年1月31日
- 根拠のある介護(ケア)とは? - 2024年1月24日
- キュア中心からケア中心へ~保険医療2035~地域包括ケアシステムのその先の未来 - 2023年8月9日
One thought on “D活ワークショップ”
Comments are closed.