それだと、いいのか、わるいのかも、わからないね

外出自粛になってからFacebookを開く機会が増えました。
普通にシゴトはコロナ前と変わらないので、時間ができたから開く機会が増えたというよりも、時間を作ってでも見るようになりした。

自分自身が数か月会えなくなった人達の近況だったり、このコロナの自粛中に何を考えどんな行動をしているのか、そして元気なのか、そうでないのかだったりを気にしているようです。

人とつながっているというのは心強いなと思う日々です。

今日は訪問介護の現場の日でした。

40年以上前から町田に住んでいるというそのご利用者は、ずいぶん町田の駅前に行っていないということです。
昔は吉川百貨店という百貨店があり、一時そこでもお勤めされていたお話し等聞きました。
吉川百貨店の存在を知らなかったので、インターネットで検索するとまさかの
http://www.pario-machida.com/topics/machida/2907
イラスレーターの本田亮さんのインタビューにいきつきました!
本田亮さんはうちのパンフレットやホームページのイラストを描いていただいた方です。
https://www.ryohonda.com/works
偶然でとても嬉しくなりました。

吉川百貨店は本田さんのインタビューにもあるように、今のぽっぽ町田の場所にあったようです。

話しが逸れましたが、そのご利用者から「今の町田に映画館はまだあるのかい?」と聞かれました。

気が付けばいつの間にか一つもなくなった町田の映画館。

それだといいのかわるいのかもわからないね

インターネットで調べると過去
町田ロマン(原町田)、町田東映(原町田)、町田映画劇場(原町田)、ニュー町映(原町田)、町田エトアール劇場(原町田)
https://hekikaicinema.memo.wiki/d/1960%C7%AF%A4%CE%B1%C7%B2%E8%B4%DB%A1%CA%B4%D8%C5%EC%C3%CF%CA%FD%A1%CB#content_6_12

5館も映画館があったようです。

そのご利用者の記憶では吉川百貨店があり、映画館があり、という情景が頭にあるのかもしれません。

質問には『今はなくなりましたね』と返答しました。

「あら、そうかい。キャバレーは?」『いや、今はないと思います(昔あった?)』

というやりとりで

「随分かわっちゃったね~。若い人はそういうものがあったことすらわからないようになるのか~」

と自分の考えをまとめているようだったので、次の言葉を待ちました。

しばらく間をあけて「それだといいのかわるいのかもわからないね」と仰いました。

この言葉を聴いて深いな~と感じました。

昔の方が良かったとかそういうことではなくて、文化の形跡もなくなり、昔を知らない人にとってそれはいいのかわるいのかもわからないものになっている。

今の日常にも置き換えられる話しだなと思いました。知らずに触れずにいる「もの」や「考え」「文化」の存在を認知していないといいのかわるいのかわからない。また体験しないとわからない。

町田の昔の街に興味がわいたし、勉強になりました。


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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。