リアリティオリエンテーション〜訪問介護での出来事〜

リアリティオリエンテーションとは、認知症で今日は何月何日何曜日なのか、季節がいつなのか、どこにいるのかわからなくなる見当識障害に対し、それらの確認作業を生活の中でさりげなく行い、できることをやっていただけるように働きかける一つのケアの方法です。

私が訪問させていただいている認知症の方とも、訪問し、表情と体調を確認してから気候や温度の話しといった具合でコミュニケーションをはじめます。

夏だと訪問して「暑いですね〜」から始まり、冷房の設定温度などもその流れで確認。
「もう8月も終わるのに暑いですね〜」など日付と祝日や季節ネタについて思い出等をうかがう等、季節の進行について会話します。

このようにコミュニケーションを展開していきます。

リアリティオリエンテーション〜訪問介護での出来事〜

私が訪問する前は燃えるゴミを出すことができていなかったので、自然な会話の中で「今日木曜日ですね!○○さん、燃えるゴミ今日出しました?」と一緒にゴミが捨ててあるかどうかを見て、「一緒に捨てに行きましょうか」ということを3ヶ月週に一回ですが訪問中に行っていました。

そして3ヶ月経ったあたりから、訪問時に燃えるゴミが私が訪問した時に捨ててありました。元々奥様が倒れてからご自分でゴミ捨てを行っていたので、習慣を思い出したから燃えるゴミを捨てるようになったのかもしれません。

燃えるゴミはその一回きりではなく、毎週捨ててあります。
一方、短期記憶の低下が他の訪問介護員と情報交換していると見られています。

しかしゴミ捨てはご自分で行ってくださっています。

リアリティオリエンテーションで燃えるゴミの曜日を再認識して生活の中で習慣化したのかどうかわかりませんが、として関わらせていただいている身としてはできることをご自分でやるきっかけの環境因子の一つになったかもしれないと思っています。

関わりの中で変化に気づき、スタッフ間で情報共有してこれからも生活に関わらせていただきたいと思います。


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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。