介護現場の会議を効率よく成果を最大限引き出す方法〜ぬくもりの園の場合〜

皆様こんちには!嘉祥会ブログ担当の彌 一勲(ひさし かずひろ)です。

先日日本トータルライフとの合同管理者向け研修がありました。研修の内容はまた別の機会で触れますが、その研修でアイディアを出す時の手法について講師にお聞きしました。

そのやり方こそ、自社での会議のパフォーマンスを最大限に発揮する方法なのではないかと思いました。

介護現場の会議を効率よく成果を最大限引き出す方法〜ぬくもりの園の場合

フロア会議、管理者会議、委員会の会議。色々なカテゴリで会議ってありますよね。

フロア会議は10名前後の人数でやる事も多く、管理者会議もそれに近い数の人数で会議を行います。

その中で会議では「意見を言う人」と「意見を言わない人(無いわけでもないので後から言う人)」の2つに大体わかれます。

意見を言う人は毎回決まってきて、意見を言わない人には「◯◯さんはどう思いますか?」と一人一人聴いていくと時間もかかるし、全員が同じ場にいるので『私も◯◯さんと同じ意見なんですけど』と自分の言葉にしたら違うはずのニュアンスがだいたい同じだからと同じ意見です。と安牌を取りたがる。

全体で共有しておく情報共有は全員のいる席で速やかに済ますか書面で回覧しておけばいいと思いますが、ご利用者の対応についてや、レク、送迎時間の工夫について新しいアイディア出しの時に10名の席でやると上記の事が起こり一人一人の意見を聴いて立ち止まって、そして一人のリーダー格や先輩の意見バイアスがかかり意見が縮こまる事もあります。

そういう時に活用したい会議のやり方がワールド・カフェです。

ワールドカフェ英語: The World Café)は何人かの会議での討論のやり方(ファシリテーション)の一形式で、与えられたテーマについて各テーブルで数人がまず議論し、次にテーブルホスト以外は他のテーブルへ移動し、そこのホストから前の議論のサマリーを聞いてからさらに議論を深め、これを何回か繰り返した後に、各テーブルホストがまとめの報告を全員にする方法である。参加者が少人数で自由に発言をしながら、他の人々の様々な意見にも耳を傾ける機会を増やすやり方である。 wikipediaより引用

少人数の集団に分けて案出しし、それを必要にまとめずに一回全員に共有してみる。そしてその中からまた掘り下げるべき事を炙り出して少人数で考える。

これは少人数なので発言度の自由が高いので、分け方によっては面白い化学反応を起こせる予感。

意見をいわない人って自分の中に何かしらあるはずなんです。でもこれを言ったら嫌われるんじゃないか、とか新人職員や2年目、3年目の職員は「こんな未熟な自分が意見を言ったら」と縮こまってしまう。

恥ずかしい思いをしてもいいんです。

と言いつつも、全員がそのハードルを一気に越えるのであれば苦労しないですよね。

だからこそ少人数で、さらにそのグループの分け方で話しやすい意見を自由に言える環境をつくれます。

人間、難しく考えだすと「リスクがある」「どんなリスクがある?」「リスクを考えると」とまずリスク第一に考えてアイディアの自由度が全くなくなり無難にたどり着くものです。

カフェで話しているようなリラックスした環境(状態)で創造性を持って色々合っている、間違っているでなく個人の意見を聴いていくにはいいやり方だと思いました。

何か各部署が発表するだけであればLINEでもメールでもそういうので十分。会って議論を交わすのであれば、それは有意義な時間にしなければならない。

そういう意味でこのワールド・カフェは介護現場、少なくても嘉祥会には会っている方法論だと思いました。

よし、実践。

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。