M&Aファクトリー代表の松崎様による職員研修

M&Aファクトリー代表の松崎様による職員研修

今月26日、相模原市緑区にて、残忍残酷極まりない事件が起きてしまいました。障がい者施設「津久井やまゆりの園」での殺人事件です。
15人が死亡し20人がけがをしているといい、けがをされた方の無事を祈るばかりです。
15人のお亡くなりになった方、20人のけがされた方、それぞれに家族や親戚がある方も多いはずです。おひとりに5名身近な親族がいるとしたら100人が悲しみと絶望に打ちひしがれている事になります。そしてこれまで関わらせていただいて施設の職員、関係者の気持ちを思うと立ち直れない出来事だと自分に置き換えるとぞっとします。私は高齢者の支援をさせていただいている立場ですのでこの事件を受け、どんな事をすればこういう事が起きないか。設備的な物理的なものからセキュリティー、そして働いているスタッフに対して。色々な角度から考えていかないといけないと思いました。

つい数か月前川崎市幸区にある老人ホーム「Sアミーユ」の転落事件。そして性的虐待事件。この時も職員のでグループにわかれディスカッションしました。、ケアマネ、看護師が一緒に意見交換。業務をよりよくする事もそうですが、テーマを一つ決めて答えはないけれど自分の率直な意見を言って聞いてくれる人に心の中のぶっちゃけ意見をいう事で体を緊張させていた心の栓がすぽっとぬけて緊張が流れていくような感覚とアウトプットする事で介護としてのプロ意識を呼び起こす事を実感しました。

話しは戻りますが津久井やまゆりの園は神奈川県立です。民間でなく行政が管轄している事業所なんですかね?ホームページを検索したら神奈川県のホームページがでてきました。色々な監査指導を行う行政の管轄でこの事件はよりショックですね。利用する側に立てば何を信頼して良いのか。そういう事になってきます。

今回、ブログタイトルの通りを行いました。
この事件があった事も講師の松崎様は考慮してくださった研修タイトル
「家族から見て安心できる施設であるか?」
で約1時間40分。嘉祥会、日本トータルライフ合同で研修を行いました。

研修の目標として3点
・家族の視点に立って現在の所属事業所を振り返る
・もっと向上できる、もう少し改善すべき、いった「課題」を明確化する。
・実際に取り組むときの考え方を理解する

家族の視点にたって。ご利用する人の立場。という事を主テーマで今年度は松崎様に研修をお願いしてきているところであります。悲しいかな介護業界あるあるである「職員主体の業務・声かけ」になってないか?今一度確認、そして新人職員にはご利用者、ご家族の視点にたって介護にあたる事を根底にもてるように研修3回繰り返し違う切り口から伝えていただきました。私が行ったブログにも載せましたが新人を含めれば4回。しつこいようですが、嘉祥会は在宅介護特化の介護サービス事業所なのでご利用者、そしてそれを一日の大半を介護されている家族の方を支援していくのでしつこく言ってちょうど良いくらいだと思います。
それくらい熱くなってもらいたい。という想いもあります。

家族から見て「安心」できる施設であるか?

これは常にずっと考えていかなければいけない事です。
私もあと5年も立てば親が要をうける事ができる65歳になります。私は今年で30歳。まだまだと思っていた事がもうそこまできている。元気でも脳梗塞や脳出血でいきなり片麻痺になったりそれをきっかけに認知症になる事もありますので、そうしたら早まるかもしれません。
そうした時に利用したい事業所ってという非常にシンプルな事ですがチームになってこれをする事が難しい事を常々感じてきました。人によっての基準が違う答えのない「良さ」を追求していくからです。しかし、この人によって違う意見を戦わせる事が非常に大切で松崎様の今回の研修でも「意見を出しやすい、アイデアを発言しやすい職場を目指す」という項目がありましたが、本当に大切な事があります。俯瞰し、客観的な視点を持つ場面。介護職として専門的な視点。この二つはまず冷静に述べるべき事は述べるべきです。そして自分の親、そして自分自身に置き換えた感情論も言い合うべきだなと思います。意見を交わす事でスタッフ間理解ができる気がするからです。それではみ出したり突拍子のない事を皆の前で言う事が恥ずかしいと思う雰囲気や上司の返答をくらってしまうと萎縮するのが人間です。意見アイディアを出しやすい職場づくりがご利用者への良質なサービスの近道ですね。

色々学ぶ事ができた今回を含め3回行ってきた研修。9月9日には管理者、リーダー層向けの研修を行います。闘病生活中の松崎様のを祈っております。

M&Aファクトリー代表の松崎様による職員研修

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。