若手の成長を肌で感じるとこちらのモチベーションもあがる〜町田市グループホーム連絡会主催に参加〜

町田市グループホーム連絡会主催の「グループホームの認知症ケア〜専門的認知症ケアの理解を深めよう〜」

という町田市役所で開催された研修会が開催されました。

堺・忠生地区のグループホームが集まり、順に各施設ごとの取組を発表&共有してグループホームの職員のスキルアップ!とともに一般の市民の方にも参加していただき認知症ケアの実践の場って具体的にどんな事をやっているの?
実際にグループホームに入ったら自分の思うところの生活ができるの?という事を知っていただく内容の研修会でした。

各施設、回想録や非薬物療法の取組などの発表をされていて、ぬくもりの園で実践していないような事もあり、多くの学びがありました。

回想録の事例記録で80代の認知症の男性が素晴らしい事を仰られました。

その方はばりばりの銀行マンとして長く支店長などで勤めていらっしゃったようです。
職員と一緒に働いた銀行、土地に行き思い出を語っていただいていました。

その中で
Q.仲間を導く仕事の難しさについて
のような質問に対し、その男性は

前置きをした後に

”人間としての生き甲斐が(仕事には)ある”

と言ったのです。

この御方すごいな

認知症でも過去の事は覚えているし、その方が生き、仕事に情熱を注いだ数十年間は事実として残っている。
本人、そして関わった人の心に残っている。
歳と経験を重ねた方が言うことは重みがあるなと感じました。

ぬくもりの園スタッフの発表

勉強会発表のトップバッターが当法人のスタッフでした。

ぬくもりの園スタッフの発表

発表前にちょっと話す機会があったのですが、非常に緊張しておりました。
普段の仕事、研修もですが積極的な姿勢を見せる彼女ですが、人前で話す、そしてトップバッターは緊張した事と思います。

話し始めて徐々に調子が出てきたのか、用意したパワーポイントの資料をただ読むのではなく、アドリブで日々自分が感じている事、自分が意識している事を会話にいれるようになり、話しにリアリティと深さがでてきました。

自分が発表するより全然緊張しました。

しかし、上手くやれるかな〜という親心的な気持ちで聞いていましたが、彼女の話しが進むにつれ普段の業務を想い浮かべ、そういう気持ちでご利用者と接しているのね、とても嬉しくなりました。

この日、自分の考えやぬくもりの園で実践している事を話す事でより頭の中が整理でき、グループホームとは何か、ぬくもりの園のグループホームの特徴は何か?
を自分の言葉で話せるようになった事でしょう。

プレッシャーはかかるけれど、発表の場に立ったり、研究発表したりする事でまた一歩成長するんだなと肌で感じました。

基本その人その人にあったペースで業務を覚えてもらうように新人教育プログラムを組んでいますが、こうやってちょっと高めのハードルを一個づつ越えてレベルアップしてくという事も必要ですね。

ぬくもりの園スタッフの発表

最後の方は頼もしく感じました。

これで自発的に「今度は私がやります」となってきたらすごいチームになる。

■ こちらの記事もあわせてご覧ください。

The following two tabs change content below.
アバター画像

彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。