外出自粛時のために考えないといけないこと

新型コロナウイルスによって、外出自粛や集まったりすることが難しい状況がつづいています。
感染症が流行り始めた頃から何件か個別に相談を受けていましたが、その中で今後、会える、集まるができなくなった時にどうしたら良いのかをしっかり考える必要があるなと思いました。

受けた相談内容ですが
「今まで体操教室等に通っていたが、全部コロナで中止になってしまった。その時利用できるものはないか?(地域の方より)」
「リハビリ目的で訪問と通所を利用していたが、どれも利用できていない。(生活上必要な動作が)できないことが増えているように感じる(家族より)」
という相談がありました。

地域で行われていた集いの場、体操教室等々が中止し集まれなかった。また、デイサービスも緊急事態宣言の対象ではありませんでしたが、感染拡大防止をはかるために休業を選択した事業所もありました。

どの活動も、休業を決めたデイサービスも苦渋の決断だったことでしょう。できれば継続することを第一に考えていたかと想像しますが、その時の判断に正解不正解もなく、まずは感染症予防と拡大防止が最大のテーマだったように思います。実際ぬくもりの園のデイサービスも緊急事態宣言の対象になり休業要請が出た場合はどうするのかをご利用者のニーズ把握からはじめ、どうしたら良いのか考えていました。

一方、在宅で暮らす高齢者はこれまで生活の一部にあった、とっても大切な社会生活や運動習慣がストップすることは大変な生活変化です。
外出自粛が長引くと懸念されることが、身体機能の低下や活動意欲の低下、そして食欲低下というフレイルだという認識で考えていましたが、やはり実際相談をいただくことがありました。

町田市の医療介護従事者の横のつながりはFacebookやLINEを活用し、家にいてもできる運動のことなどの情報や資料を高齢者に届けよう!と動いていました。

しかしもちろん全世帯に届くものではないでしょうし、相談にあったように外出機会やリハビリの機会がなくなり、機能低下をしているという方々も相当数いることと思います。

今後もこの新型コロナの第二波、第三波のこともですが、数十年に一度パンデミックが訪れることは歴史を振り返ると想像されることです。
その時の為にどんなことができるのかなと今考えないといけないような気がしています。

すぐできる事、代替えとしてオンライン化という方法がありますがが、高齢者(サービス利用している75歳以上は特に)それを使う時の操作方法、デバイス導入等考えると、普及までは時間を要するように思います。

という感じで、トータル的に解決する方法論が思いつかないので、個別の相談うけた状況に応じて返答をしているところです。
その積み重ねと今後を見据えての行動が必要なんでしょうかね。


【ぬくもりの園は介護事業を展開しています】
介護が必要になっても個人の尊厳と意思を何より一番大切に、生活の質(QOL)向上に向けて、喜び・笑顔のある日々をサポートします。

在宅の介護サービス・グループホーム・働きたい方へ(総合ホームページ)
社会福祉法人嘉祥会ぬくもりの園

24時間見守りのある安心のシニア向け住宅(サ高住)
清住の杜町田

■ こちらの記事もあわせてご覧ください。

The following two tabs change content below.
アバター画像

彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。