配食ってどんな塩梅なのか

皆様こんちには!カショウ会ブログ担当の彌 一勲(ひさし かずひろ)です。

春爛漫という日が数日あり天気が崩れている町田市下小山田です。桜は引き続き綺麗です。満開かなという感じです。

 

さて、今日の話題はタイトルのように配食についてです。
私の祖母も活用していた配食ですが、介護職として働いていながらもよくわかっていない事が結構ある分野でした。

何故今のタイミングで配食なのかというと
『地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン』についての通知があったからです。
ガイドラインがこちら
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/guideline_3.pdf

読んでいてもこういう基準でやっていくのね。という感想。

ではそもそも配食ってどんなものなの?っていう事をやや掘り下げて考えてみました。

配食ってどんなもの?

【配食ってどんなもの?】

おそらくこの記事を見るようなインターネットユーザー自身が配食を利用ってあまりないと思いますので馴染みがないものだと思います。

配食とは言葉の通り、食事をご自宅に配るサービスの事で要介護等ご自分でお食事を作れない、また買いに行けない方が利用されるサービスと捉えていいと思います。

私達が頼む宅配ピザやカレーのデリバリー(出前)と調理した食事を届けるという意味では共通していますが、配食は日常的な食事の課題を解決する為のものであり、その他昨今地域の課題でもある見守りを兼ねているものになります。

訪問介護を利用して家事援助で調理という事もありますが、生活援助としてケアプランに入れるのもガイドラインがありまして、同居の家族がいる・いない。同居の家族が家事をできる・できないとかあるんです。

町田市ではきゅうふさぷりという私が愛飲(愛読)しているものがあるのですが、そこにも書いてあります。わかりやすいフローチャート!
https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/kaigo/information/info-magazine.files/info-magazine-vol01.pdf

【配食の種類と利用するにあたって】

私も正直あまり気にしていなかったので、ワ◯ミの宅食とかそういう外食産業大手が参入したのかくらいにしか思っていませんでした。なのであくまで民間との契約。新聞の定期購読みたいな感じの仕組みかと思っていたら違うんですね。

まず町田市委託の配食業者があります。
https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/old/shiminnokatae/seikatsukurashi/zaitaku/jiritsushienhaishoku.html

知っている、またはお世話になっている法人さんも実は参入されている。

そしてこの委託業者を利用できるガイドラインがありまして

対象者
65歳以上のひとり暮らしまたは高齢者世帯で、要介護1から5の認定を受けている方
(65歳未満の方と同世帯の方・要支援の方はサービスの対象となりません)

https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/old/shiminnokatae/seikatsukurashi/zaitaku/jiritsushienhaishoku.htmlより引用

利用回数
要介護1から3の方:週3食まで利用可
要介護4から5の方:週5食まで利用可

https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/old/shiminnokatae/seikatsukurashi/zaitaku/jiritsushienhaishoku.htmlより引用

①「自立支援・配食ネットワーク事業」・・・高齢者が住みなれた地域での自立した生活を継続できるよう、安心のためのネットワークとして配食サービスを行います。
○対象者:65歳以上で、独居か高齢者世帯の要介護1~5の方
○内容:高齢者一般食(きざみ、おかゆ要相談)
○回数:要介護1~3の方・・・週3回まで、要介護4~5の方・・・週5回まで
○自己負担額:1食550円~(配食事業者により異なります)
○申請方法:ケアマネジャーを通して高齢者福祉課にお申し込みください。

http://www.5656.machida.call-center.jp/faq2/userqa.do?user=machida&faq=faq_main&id=12002348より引用

というものがあります。
てっきり毎日持ってきてもらうものかと思いきや、対象者で条件つきでありながら週3食まで利用可能。
必要な方はケアマネジャーに申し出る必要があります。

しかしながら、言わずもがな、これでは生きていけません。

そこで足りない部分は民間の配食やデイサービス等利用時にお食事を召し上がっているという方もいらっしゃると思います。

民間の配食業者もフランチャイズ展開でいっぱいあります。
私が普段いる事務所の小山田桜台1丁目だと
https://ansinkaigo.jp/lifood/search_result/132090007001

こんなWEBサイトもあります。

市の委託業者さんでも委託以外の日の配食をやっているのではないかと推測されますが。
市の委託業者でのお食事代が一食550円。きざみやミキサー食という咀嚼や嚥下が円滑に行えなくなってきている方へ向けての食事も提供可能なようです。

ご高齢者相手の食事サービスなので、これは民間含めデフォルトになっている感じですね(全部調べてないので一概には言えません。ご利用される時は調べてください)。

そして民間の業者は498円〜700円という感じで食事内容とグレードで選べるようになっていますね。中にはWEBでは値段が掲載されていない業者さんもあり資料請求ってあるのですが、これはちょっと初めて利用される方には敷居が高そうですね。

配食ってどんなもの?

【配食の栄養ガイドラインとその向こう】

既出の栄養ガイドラインを読むと、現状の課題等書いてあります。
配食は介護が必要ながらも在宅で暮らすご高齢者にとって必要不可欠なサービスになっているからこそ、生活習慣病予防や低栄養予防の為のガイドラインが設けられました。

そして、栄養バランスがしっかりしている食事を届けるとの同時に見守りサービスを行う。
これがかなり大きい役割になっています。
見守りについては郵便局等有料でサービスを行っていますが、毎日お食事を届けて、顔を合わせお食事を渡すのであれば一日一回の安否確認ができます。

時に外出されていて見守りできない時ももちろんあると思います。
しかし、生命維持に必要な食事と安否確認が実施できる。

しかも介護保険外で!

というのはご利用される方の負担はありますが、行政としては推進したい事ですよね。

システムとして上手く機能する事で、食と安否での安心感につながります。

ご利用されている方と直接お話した味付けや、宅配してくる方の関わりを見ていると、すごく機能しているかというと、まだまだ改善点があるように思えます。

あとWEBで見る限りではどこの食材を使っていて、どんな調理肯定からお客様のお口に食事が入るかが不明確な所が多いです。

高齢者の方自らが配食を希望されるならば、担当ケアマネジャーや高齢者支援センター、またはご友人、知人からの口コミ、新聞折込からご検討されると思いますからそういう情報が公開されるのが当たり前になっていると望ましい。

私が自分の親の配食を選ぶのであれば値段はもちろん、味もそうですが、安否確認の充実度(どこまでをやってくれるのか)と食の安全性を詳しく知った後に注文したいと思いました。

口に入れるものは、慎重に考える方もいらっしゃいます。
こういった栄養のガイドラインできたのであれば、表記のガイドラインも設けて、利用して安心、納得のシステムになっていくと良いなと感じました。

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。