働いてQOLが上がる

認知症当事者の方が働いて、賃金を得る。
毎回色々考えさせられる竹林プロジェクトです。

https://www.townnews.co.jp/0304/2018/04/19/428299.html

HATARAKU認知症ネットワーク町田(松本礼子代表)では現在、認知症当事者たちが下小山田町の町田市所有地の竹林を整備し、「タケノコ掘り」に勤しんでいる。採れたタケノコを販売し、その利益を還元することが目的。

「タケノコ収穫、認知症の人も活躍の場、地元有機栽培農家が協力」 タウンニュース引用

小山田でやっているので、私は時折顔を出し参加させていただいています。

真夏に暑くて倒れないか自分が心配でしたが、竹林ってすごい涼しいですよね。
日が竹によって遮られ、風に葉が揺らされて地面にうつる優しい影と日ざし。
通り抜ける風。

小山田の夏です。

働いてQOLが上がる

この日も認知症当事者の皆様と一緒に竹林の整備。そして竹を使って皿づくりに励みました。

目的意識を持ってやってきて役割を持って仕事に励む。皆さんすごく作業に集中されています。会話をしながらワイワイやる時間もありますが、集中するタイミングでは皆さん作業に没頭し、無言で連携プレーを見せていました。

私の家族も別途枠で参加させていただき、おじいちゃんたちに遊んでもらいました。写真は楽器ですね。

みんなでマイペースながらも集中して一つのもの作って、「こんなことおもしろいかもね」「売れるといいね」と和やかに話しながら働いてる姿。
この竹林プロジェクトは参加者の生活のハリであり、楽しみであり、やや義務であり、労働であるんですね。
この活動に来る前は引きこもりでという男性がいらっしゃいました。みなさんと汗をかき、お茶して、会話されていました。
家に引きこもった日々のほうが安全で体力は使わなかったかもしれません。

しかし、その方の表情を見ると、頑張って出てきてくださってよかったです本当に。と思いました。

他にも色々な理由や感情をもって参加しているのでしょうが、私はこの活動が好きです。
マネタイズしたい。

働いてQOLが上がる

誰でも何かしらで活躍の場所があり、居場所がある。働いて、お金がもらえる。

これは目の前にいる認知症当事者の方々のためであり、将来の自分たちのためでもあります。

本当に素晴らしい活動です。

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。