介護業界こそITを最大限活用してコストセンターをいかに強みにしていくかを考える。〜Slack活用編〜

業界は常に逆風がふいています。

介護保険のサービスであるデイサービスやショートステイ等をご利用いただく際は介護保険で決められた単位数に地域加算というものをかけた金額を報酬でいただくという流れ、なんですが、介護保険の報酬単価は適正化という形で下がっていきます。

普通に同じ仕事をしていても国から来年の4月から100円から80円に下げますよと言われたらそれに従うしかないんですね。

そんな中、世の中の最賃は上がっていきますのでどう考えても普通に今まで通り経営をしていると利益が減っていってしまいます。当然ですよね。法人なので介護現場で働いてくれるスタッフ、調理、掃除スタッフ、事務職員といろいろな部門でいろいろな職員がいますが、の処遇改善を図るぞ!という趣旨の介護職員処遇改善加算は介護の現場に入った職員向けの加算で事務スタッフ、ケアマネジャー等は対象にならないんです。

そんな中、介護報酬下がるよね〜〜辛いよね〜〜では完全に淘汰されていきます。

それではいけません。

 

SlackとGoogledriveを活用してみた

私が運営においてが必要なスタッフとはSlackとGoogledriveにて連絡・ファイル共有をする事にしました。

Slackとは

よくぞ聞いてくれました!Slack とは一連の業務の拠点となるデジタルワークスペースです。人々と組織、そしてツールをつなぐことで、作業効率を改善し、組織を活性化します。

Slackより引用

というデジタルワークスペース。使っているところも多いと思います。会社、プロジェクト、チームとどの単位で使ってもいい。

Slackの事

日本語対応してくれてようやく手が出ました!

UIがよく、googleカレンダーやTrelloなどタスク管理と連携でき拡張性もあります。Trelloは使いやすそうですが、自分で試しに使ってみた程度です。チームとして運用してはいません。

Trello

使ってみないと慣れない!

使ってみないと、いいか悪いか判断できない!

という事でまずは触る。

 

これまで先とはサイボウズにてメッセージとファイル保存、連携事業所とはチャットワーク、あとは事務連絡程度であればLINEなど使用していました。

という事でメリット、デメリットがあり、これはここが優れているけれど、ここがちょっと・・・というのを程よく埋め合わせてくれたのがSlackです。

Slackでデータのやりとりをして、倉庫としてGoogledriveに入れておくという感じです。

Slack,UI

これがチーム。LINEのグループみたいなものです。この猫のアイコンはぬくもりの園の前でご縁があって出会った猫。今は職員が飼っています。

スクリーンショット

色々と拡張してみました。

今後ITに詳しい、または興味がある人材が増えて法人全体がSlackでつながるようになってほしい。

 

業務It化はデフォルトの考え

電話って

A職員「◯◯さんいます?」

B職員『今他の電話に出ています・・・かけなおしますか?』

後にかけ直し

B職員『さきほど▲▲さんからお電話もらったようで、今いらっしゃいます?』

C職員『ちょうど席外しちゃったんですよね〜』

なんてやりとりが増えてしまう。電話での対話は今でもこれ以上なく有効だと思っていますが、なかなか違う業務、様々なタスクをこなしている中都合よく電話で連絡がとれる方が幸運。

Slack、LINE等SNSを使えばメッセージで伝えたい事を伝えて、目を通してほしいもののデータを送っておいて・・・と自分と相手の時間で都合のよいコミュニケーションがとれるし無駄に時間が取られないですからね。

Skypeで会議参加、今後は会・会もSkype参加も普通に行われてきます。

介護の業界は人材不足というのがずっと課題ですから、どれだけ自分たちがやっていた事をアウトソーシング、IT化などに置き換えて効率化し、どこまで介護の本質であるコミュニケーションをとる時間にあてられるか、よりご利用者一人一人に関わる時間を増やせるかを考えていかなければなりません。

そして事務職。

ファイリング、データ管理、事務連絡、給料計算、理事会資料作成、タスク管理など膨大なアナログでおこなっていた事をIT化を進める事でしっかりやらないといけない事の精度が上がり、かつ補助金の申請や、より働きやすい職場づくりの推進などをやっていけるわけです。

介護保険サービスで事務職はコストセンターだよね〜ではなく、効率化を行い、これからは働き方改革、働きやすい職場、女性活躍推進のようにやるべき事、整備すべきところに注力してもらい、法人の強みにしていく必要があると感じています。

 

■ こちらの記事もあわせてご覧ください。

The following two tabs change content below.
アバター画像

彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。