皆様こんにちは!嘉祥会ブログ担当の彌 一勲(ひさし かずひろ)です。
新年度が始まってもう一月経とうとしています。新卒で入ってきた職員も内部研修、外部研修通し肩の力が抜けてきたのか、笑顔でご利用者と接している様子が伺えます。
今年度、私も新しい仕事をいただけました。
それは何かと言うと、母校アルファ医療福祉専門学校での非常勤講師として授業を受け持つという仕事です。
私を知っている方々は彌がコミュニケーション技術・・・という事にどう反応されるか、という感じですが、お仕事でいただいたので現場で培ってきた事を例として上げ、考え方を裏付ける為にテキストの内容を勉強しようという具合で授業構成を行います。
私がこの授業の達成目標は二点
- 現場で活かせるコミュニケーション技術を取得する。
- 国家試験で回答できる知識を取得する。
この二点に設定しました。
当たり前かもしれませんが、一点目を伝える事が私の任務であり、二点目をクリアする事が私の責務だと思いますのでシンプルに。
テキストを読んで、最初につまずいたのが”コミュニケーションとは”です。コミュニケーションをとるって常日頃から良く使うのですが、その定義について考えた事がなかったので学生にどう伝えようと考える所から始まりました。
コミュニケーションは情報伝達という事で済ますのはそれはそれでいいのですが、一先ず専門的な言葉は置いておいて
- 誰かと話す事(基本対人の中で行う事)
- アイコンタクトでとるコミュニケーション
- LINEやSNS、手紙等で行うコミュニケーション
こんな種類があるという事から
「情報伝達の手段であり、受け手側がそのメッセージを受信している状態(LINEでの既読スルーはどっちなのかで言えば伝わってはいる状態)。一方的に話しかけ相手が理解していないのはコミュニケーションが成立しているとは言えない」
という事を決めて始めました。LINEの既読スルーは既読して了解したのか、それとも内容は確認したの既読なのか、を見極めるは難しいですよね。
しかし、これで一気に授業内容を決めるのが楽になりました。
コミュニケーションをとる手段、場所、時間、人間関係、伝達内容様々に応じて適切なものが存在します。そのパターンは一人ひとりに合わせてなので問題なく無限大という回答になるのですが、その難しさと複雑さを理解した上で、どう組み立て順序立てコミュニケーションを展開してくべきか。なんていう事を学んでほしいと思いました。
対ご利用者もですが、介護職は多職種間でのコミュニケーションもチームケアなのでチーム内のコミュニケーション、そして介護福祉士は現場に出たらリーダーとして期待されますのでリーダーとしてどう展開していくのか。私も職員のマネジメントについて常日頃勉強中ですが、コミュニケーション能力は非常に大切なスキルだと常々実感しています。
現場で職員が離れていった経験とか上手くいった経験とかをお伝えしたいと思います。
そして、それと同時に国家試験を睨むのと実際のコミュニケーションの現場では一体どんな現象が起きているのかというものを学術的に説明しないといけません。
まずテキストP.5にエンパワメントというものがでてきました。聴いたことはあります。私も同じ科目を勉強してきたので。テキストで出てくるエンパワメントは
自らの力(パワー)を自覚して行動できるような援助を行う事。主に利用者の主体性、人権等が脅かされている状態において、心理的、社会的に支援する過程をいう。さらに介護職自身の力を引き出す事につながると考えられている。
新・介護福祉士養成講座5 コミュニケーション技術より引用
こういう事なんです。
理解力に乏しい私はこの文章の意味はわかるけれど、具体的にどんな事なんだ?
となりました。
なので「ざっくり言うと」という中で
「人と人が真剣に向き合う事で自分自身と向き合う機会が自ずと増えます。そして、援助の対象者を知り(アセスメント)、自立支援を行う事(相手のニーズを聴いてより良い生活になるように)を通して双方の気づきや成長があり、関わりを通し信頼関係を築いていける。
ハンデがあり「できない」と本人があきらめていた事も介護職が関わる事によって、「できた!」という成功体験や経験をする事で生きる力を呼び起こす事が介護職のやりがいであり楽しみ。だと感じます。」
こんな事なのかなと言うので体験談を元に話しました。
私は人前に立つ前はいますぐどこかに隠れたいという激しいプレッシャーに襲われるのですが、人前に立って喋り始めるととっても饒舌になるんですね 笑
生徒さんの一人ひとり顔を見ながら授業を行いました。関心を示してくれた生徒さんもいたし、具体的にどんな事で困ったか等積極的に質問される生徒さんもいて、まず第一歩はスムーズに踏み出せたかと思います。
教える立場ですが、学ぶ事が多い。本当に。
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彌 一勲
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