新人スタッフを見失わないように。チューター・管理者情報共有

2020年2月から新型コロナ感染拡大があり、その中で新年度を迎えました。5月と言えば環境が変わったことで心身共に不調になる5月病というのが昔からありますが、今年は皆さんいかがでしょうか。新年度、そして感染症予防のことで先行き見えず、不安の中で気をはっていた部分もありますよね。

なので、私は日々スタッフに対して会えば一声かけるようにしています。小さい子供がいる家庭は幼稚園が休みになったり、学校が休みになったりしており、その部分へのフォローができればな。何か少しの変化に気づけるように。

一声かけるだけでは些細なことかもしれませんが、今の時期はそこが大切なのではないかと思います。

今日は最近感動的だったチューターとのやりとりの話しと、新人スタッフ定着の為にやっている情報共有の一部を書きたいと思います。

うちの法人にはチューター制度(人材育成担当をつけた教育システム)を導入し、各事業所に人材育成担当を配置しています。

介護の現場での人材育成って本当に難しいと日々感じています。

私も過去特養ではチーフという役職兼人材育成担当でした。

何故難しいかというと、接遇、感染症対策、個人情報取り扱い、防災等のマニュアルはつくれるんですが、個人個人のご利用者に対してのマニュアルってなかなか難しいですよね。日々状態が変わるので、「マニュアル通りやって」というわけにはいきません。

なので、応用がきくように大切なことと留意点を抑えつつ、日々スタッフの成長を近くで見守りサポートしていくのがいいのかなと私は考えています。

スタッフの成長も個人それぞれですし、どんなことに難しさや楽しさを感じているのか、働いてみて率直にうちの職場にどんな印象を持ったのかなど、入職して半年から1年は様々な想いと感情が上下しながら働くと思います。

そんな中、チューターが新人職員に決まった期間ごとに面談をしています。

仕事を教えるチューターもOJT以外の機会で、止まって率直にお話しを聴くことが大切だと感じています。

これはある程度システム化してしまった方が長くその制度がつづくな と考えてそうしています。

面談の内容は特に決めていません。チューターに任せています。

なので、どう引き出すか等のテクニックはバラバラな状態ですが、とても愛を感じる面談をしてくれています。あくまで私が現場で感じる肌感覚ではあるのですが。

新人スタッフを見失わないように。チューター・管理者情報共有

新卒で4年目のチューター職員が面談しました。

面談した内容は人材育成担当のグループラインのノート機能を活用して共有しています。

これが便利で、ノートに残したものにリアクションしたりコメントしたり、過去を振り返る際にノートのアーカイブ機能が役立ちます。

そしてこの内容を各事業所の管理者へ報告する。

という一連の流れです。

悩みを抱えて辞める選択をするスタッフだったり、気になっていることを自分から相談や提案できないスタッフがいたりしますよね。

私もよく会議中に発言はしないけれど、とてもご利用者主体で考えていたり、想いをもっているスタッフがいることを知っています。

わりと介護現場で働く人に多いと思います。

その意見や想い、その人の感情は大切なものです。

なので、現場で一番近くにいるチューターとコミュニケーションを重ね、その時々に思っていることや感じていることを、育成に関わる環境因子である管理者や役職者含め知っておく必要があると考えてこのように情報共有をしています。

短時間で週1.2のスタッフも正規職員もみんな大切なスタッフなので、面談は必ずおこなっています。

これからもどんどん意見交換してブラッシュアップしていきたいと思います。


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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。