仲間がいる。戻る場所がある

入院していた清住も杜町田のご入居者に一月ぶりにお会いした。
転倒し骨折したことによる入院だった。

買い物・外出と杖をつかず、お一人で行く方だったが、杖を片手持ち「どこにも一人で行けなくなったから困った」
とお話されていた。

しかし趣味の裁縫や楽器演奏は部屋でつづけているようで、入院前の生活に徐々に戻っているようだった。

その方は清住の杜町田に入居前は独居で暮らしており、一度入居されて「元気になったから」と退居したが自宅で
転倒し、骨折後に「また戻ってきたわよ」と再度入居していただいた経緯があった。

今回も退院に向けてのリハビリはかなりきつかった様子。

そんな中リハビリを頑張れたのは清住の杜町田で、みんなが待っているということだったと仰いました。

「(リハビリが)痛くてしょうがなかったけど、みんなが待っていると思ったし、早く帰りたかったから頑張って予定より
早く出てきたわよ」

サ高住のご入居者間の距離感というのは、サ高住を開設して実際暮らしていただいて私自身はじめて知ることができた。

各自に部屋があり、自分の生活がある。サロンや食堂など共有スペースで人と交流がある。同居人という感じでもなく、ご近所さんより近い感じでもある。

パーソナルな空間と地域でのご近所づきあいがとても身近にあると言ったイメージ。

仲間がいて、清住の杜町田が戻る場所という気持ちでリハビリが頑張れたというのは、とても嬉しかった。

このような、『住まい』を創り、ご入居者に満足していただけることがこの仕事のやりがいだと個人的には感じている。

仲間がいる。戻る場所がある


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清住の杜町田

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。