介護職業務を細分化し、地域に呼びかけることにしてみました

当法人では介護業務を細分化して求人募集をしてきました。

例えばグループホーム。グループホームではご入居者と介護、調理等やる施設もありますが、当法人は調理をメインにする職員を配置しています。

ご入居者のできることをサポートを受けながらやることが大切なので、一緒につくっていただきます。
法人によっての考えはそれぞれで、メリット・デメリットがあると思いますが、介護職員は介護の業務に専念できる環境+多様な人材を活用することが必要だと私個人は考えています。
当法人の介護職員と業務効率化によって現場の負担を減らしていくことについて個別で面談を行い、例えば「掃除する時間がなければ◯◯することができるんですが」という明確に意見がでることがあります。

もう5年程前になりますが、私も特養で働いていた時、ゴミ出し、使ったリネン類を所定の場所に出したり、トイレのパッドを補充するという業務がありました。その時間、私は現場から離れます。現場の人員が減ることでご利用者への見守りの目が少なくなったり、ナースコールやフットコールの対応が遅れたりすることも想定されます。
ゴミ出し、リネン類、トイレのパッド交換に専門性はそれほど必要なく、真面目にしっかりやり遂げることが大切です。
そういう経験があり面談で聞かれた意見はとても理解できます。介護職員はケアに専念することが重要だと考えます。

今回、面談で聞かれたデイサービスの掃除という業務を介護職員の業務から切り取り、掃除の時間だけ職員の募集を出してみることにしました。

1時間という短時間で出しています。この枠は地域のシニアを雇用したいという気持ちでひとまず1時間で出してみました。

そんな短い時間で来るのかな。
これはやってみないとわかりませんが、実体験としてまちいきヘルパーという介護総合事業の活動にいけるヘルパーの募集をした時に実際出会ってきた人達の要望を聴いていると「週に1回、1時間程度でいいんです」という方が多くいらっしゃたことがあり、今回は1時間という時間設定で募集を出すことにしました。

社会で活躍したい。活動で忙しいけれど、お小遣い稼ぎしたいという層に来ていただけるといいなと思っています。

また、「地域のシニア」ということで、サービス付き高齢者向け住宅清住の杜町田にも求人のチラシを掲示することにしました。
清住の杜町田に住んでいる方々はまさに地域のシニア。60歳以上が入居される住まいで、清住の杜町田からぬくもりの園デイサービスまで徒歩2分程度。

私は一人でもいいので清住の杜町田のご入居者からデイサービスで働く方が出てくれたらいいなと願っています。生活のハリ、社会での役割という意味でハマればいいなと思っています。

介護職業務を細分化

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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。