特養は空いているようです。特養でも営業が必要な時代です。

皆様こんにちは!嘉祥会ブログ担当の彌 一勲(ひさし かずひろ)です。

東京都議選挙が7月2日投票が行われました。私も嫁もしっかり都民として投票してきました。

選挙間近になると駅前も住宅地でもいたるところで街頭演説をされている候補者の皆様がいらっしゃいました。

私は小山田桜台の事務所にいると桜台の団地向けの演説を聞いて、そして市役所や講師をやるのに町田駅前に行くと演説を聞いて、訪問介護で木曽団地や小山や山崎団地の方と町田市をぐるりと周っており色々演説を聞かせていただきました。

そんな中、ある候補者の演説で「特養を800床整備させていただきました」と言っておりました。それについてその実績は大変素晴らしい事かと思います(正直どこまで何をしたのか具体的に聞いてないのでどの程度やっていらっしゃったのかは不明ですが)。しかし、最近ニュースになっているように

特養の25%超に空床 人手不足で受け入れに支障 待機者が減少している地域も

特養待機者急減 要介護者、奪い合い 施設空き出始め

特別養護老人ホームの待機者が減少…入居条件の厳格化も原因に

都内の特養でも2200人分が空いていたと推測されます。

原因は記事にある通り二点

1点は入居要件の見直しで入居希望者が減っている事

2点目は職員の人員不足で建物があってベッドはあるけれど、オープンできない。

いう事が大きな理由だと思います。

特養の数が多い青梅ではソーシャルワーカーが営業活動をして入居者確保に動いているとの毎日新聞の報道です。

特養800床増設しました。特養の規模が100名〜150名だとしたら都内で7箇所程度増設した事になります。

たしかに団塊の世代が後期高齢者75歳以上になる2025年以降、特養のベッド数は明らかに足りない事かと思います。

人口統計を見ると介護保険が始まった2000年の年齢別人口統計を見ると

統計局からお借りしています。

2000

こうですが2025年には2025統計局からお借りしています。

予測ですが、健康志向と運動習慣が定着しつつある現在であれば85歳を越えてもお元気な方も増えて寿命は伸びると思います。平日の市民プールに行くとシニアがプールで歩いていて賑わっているのに対し、子供用プールは誰もいないという状況ですから。そしてトレーニングルームもシニアの方が有酸素運動と指導員が行う体操をわいわいやっていたり筋トレしたりしています。介護が必要ないお元気な方は今はジムやプールで汗を流して介護予防に取り組んでいらっしゃる。

素晴らしい事です。いつまでもお元気でいていただきたい。

話を戻して2050年第二次ベビーブーム団塊ジュニアの方々が後期高齢者に差し掛かる頃は

2050

統計局からお借りしています。

面積が減っており、きのこのような人口統計になります。中重度の要介護状態になった時に安価な値段で入居できる特養の需要はずっとあるはずなので今整備しているのはきっと将来、ベッド数的にはいい結果を生み出すと思います。

問題はもう一方の方かと思っているのですが、現在も待機者がいるなかで都内でベッドが2200人分空いている原因の職員不足ですよね。働き手がいないといくら特養を新設で各所に建てても一生稼働しないっていう事です。

800床増設しました!さらに2200人分空いている特養の空所ベッドを介護が必要な方に使っていただけるよう、介護職員を定着させる為に◯◯◯を実現させます!とかまで言い切っていただけると「介護の現場で起こっている事を本当に理解してくれているんだな」と安心できます。

たとえ10000床増やしました!!と言っても働き手がいません。まずはそこを改善するべきな事が大切ではないでしょうか。

将来的に特養というのは絶対に必要ですが、生産労働人口が減り税収が少なくなり医療費、介護保険費などは爆増するので家族が両親の介護をする事にならざるを得ないのかなと想像してしまいます。

社会福祉法人はその次代を見据えて、安価に良質なサービス提供を目指す運営スキームを組み立てなければなりません。嘉祥会は在宅介護にどれだけ必要な事をやっていけるか。事業の内容、また実際に業務を遂行する職員にどれだけいい人が揃っているかが大切になってきますね。

気合が入りました。


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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。