令和3年4月介護報酬改定がありました。
今回の大きな柱として
- 感染症や災害の対応力強化
- 地域包括ケアシステムの推進
- 自立支援・重度化防止の取組みの推進
- 介護人材の確保・介護現場の革新
- 制度の安定性・持続可能性の確保
が上げられています。
毎回同じような文言が並び、何が変わった、何が言いたいのかわかりづらいですね。
ここでは大局を見てこんな風に舵をきったよ!という事を共有します。
2020年は新型コロナ感染症が蔓延し、医療介護現場は大混乱。サービス利用控えもあったり、国として感染症予防に公費を投入しました。
また異常気象、地震も当たり前になっていて、7月には熊本の豪雨で特養が水没し、14名もの犠牲者が出ました。
この二つをうけ、報酬改定の1番目に感染症や災害の対応力強化がきました。
今回のコロナ対策のように公費を無尽蔵に投下する事は今後ないと思います。公助だけではなく、日頃のそなえ。まず自助。自分の身は自分達で守ろう。
その為にパンデミックや災害時も速やかに対応し、事業を継続できるようにBCP(事業継続計画)を作成が義務づけられました(猶予3年)。
当会では2021年度にリスクマネジメント委員会を設立し、様々なリスクと向き合いBCPを策定していきます。
求められている事は、リスクへの対応力と経営力の足腰強化です。
他の大きな変更点は加算の役割が明確化された事です。
これまで職員要件や専門職を配置し、サービスを提供すれば加算を算定できましたが、今回は「脱おむつ」での加算がつくなど、アウトカム(評価・成果)による加算が介護現場で初めて加わりました。
という事は、わかりますよね。
今後はサービスの質は数値化され、評価されそれによって収入が変わっていきます。
また科学的裏付けに基づく介護(科学的介護)を実現させる為のLIFE(Long-term care Information system For Evidence)にデータを蓄積し、フィードバックをうけ利用者個別の計画を作成し、PDCAサイクルを回す介護を強く推奨する改定内容でした。LIFEはまた別の機会に説明します。
ざっとこのような印象を持っておくことで、自分たちの次の一手を考えていけるのだと思います。
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彌 一勲
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