色々な人に読んでほしい認知症本人エッセイ

2025年には65歳以上の5人に1人がになると言われています。

そんな中、町田市は認知症フレンドリーなまちづくりを推進しており、様々な取り組みをおこなっています。

認知症フレンドリーとは認知症の人にやさしい 認知症になっても住みやすいまちづくりです。

https://www.dementia-friendly-machida.org/

様々な活動の一つでD-books という取り組みがあります。

色々な人に読んでほしい認知症本人エッセイ

どんな取り組みかというと

認知症の人にやさしい地域社会を実現する取り組み「認知症の人にやさしい図書館」が広がっています。認知症と診断された人が、病気や暮らし方をよく知るきっかけを作ったり、読書というを通じて地域社会や仲間とつながる場になったり、図書館という場の可能性が注目されています。
https://www.dementia-friendly-machida.org/d%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9/より引用

この図書館以外で、民間の本屋さんにて認知症当事者の著書をD-booksとしてコーナーを設置する取り組みがはじまっています。

その取組の中、4月6日よりTUTAYA町田木曽店さんでD-booksが始まりました。

町田には兎に角「やってみよう」という空気感があります。

今回のD-booksも、市役所、事業所、他団体の連携がありTUTAYA町田木曽店さんのお店づくりコンセプトと懐の深さがマッチングして実現しました。

私もさっそく本を購入。

色々な人に読んでほしい認知症本人エッセイ

丹野 智文氏著書 「笑顔で生きる」

元々トップ営業マンだった丹野さん。物忘れが頻発し、仕事でもお客さんの顔がせなくなったり、初めて会ったかのようにその人を忘れることもあり、病院に受診。39歳の若さでアルツハイマー病と診断されます。
物忘れが起こって自分が今度どうなるのかという不安、そしてインターネットで得られる認知症に対しての情報から「アルツハイマー=終わり」という絶望感をいただきます。しかし、認知症当事者の集まりに勇気を振り絞り参加したことから徐々に人生が再度彩りがあるものになり動き出します。

私も勉強や実際認知症の方との関わりの中で、認知症の原因疾患、認知症の種類、そして実際の対応方法などケアについては知っています。

本では認知症当事者がどんな生活の変化から、どんな不安と葛藤、苛立ちがあり、認知症と診断されてからの絶望感。そしてどんなことをきっかけに、笑顔を取り戻し、自分らしく生きていけるようになったのかを疑似体験的に知ることができます。

また認知症当事者から見る、認知症に対する世間の偏見等も書かれています。

「記憶は悪いけど普通だからさ」

というフレーズがあります。認知症の人と会話を重ねると、実体験でこのにたどり着くのには介護職として働いた5年という月日が私には必要でした。なので私にも偏見があったのだと思います。

実際私が介護サービスで関わらせていただいている認知症当事者の方も「忘れていくんだけどね。あとは何とか知恵を絞ってやっています」と笑顔で話されます。
そういう関わりの中では

認知症=終わった

とは思えません。

認知症になっても十二分に人生を楽しんで、その日その日を懸命に生きています。

認知症当事者の書いたエッセイ。是非お近くの書店で手にとっていただきたいと思います。

私もお手伝いさせていただいたこともあって、宣伝させていただきますがTUTAYA町田木曽店さんのD-booksに是非お立ち寄りください!

色々な人に読んでほしい認知症本人エッセイ


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彌 一勲

特別養護老人ホーム、訪問介護にて施設・在宅ケアに関わってきました。 ご縁があって出会った“人”の人生、生活に向き合い、専門職として関わることを大切にしています。介護が必要になってあきらめかけた自分らしい生活を介護士が黒子(きっかけ)となって叶う瞬間、ワクワクしている表情を見られる時にやりがいを感じます。 認知症になっても住み続けられるまちづくりを医療介護従事者、地域住民の方々と一緒に考え、行っています。